私も宮司でありながら神楽保存会の一員です。父が健在であった頃は神楽に没頭出来たのですが、流石に式典の準備と斎行を指揮して神楽も舞うとなるとかなり厳しいものがあります。幸い妻が禰宜となり手伝ってくれるので若干余裕は出来たもののそれでも両立は簡単ではありません。神楽は33番の中の4番を舞いますが、一つだけどうしても身につかない神楽が在ります!太刀神添(たちかんぜい)という名のその舞は様々な所作があり最後は太刀を振り回す勇壮な舞で、中堅の若手が舞う神楽です。私は40後半でその神楽を習いましたが中々身に付かず、一年経ったらところどころ忘れている始末。それが今年は2年ぶりとあって更にひどい状態なので、今必死に練習中です。やはりおぼえるのは若いうちが良いですね、40歳過ぎると中々身につかない!今10代のほしゃが居ますが、彼はスポンジのように毎年新しい神楽を吸収していく、私はザルのようにどんどん神楽が抜けていく。さあ練習だ!!