千木の修理完了

2022年06月10日 10:29

久しぶりでございます。例祭前に破損した千木の修理が完了しました。修繕した部分が新しいので若干違和感がありますが、その内馴染んでくる事でしょう。どこの神社もそうでしょうが、鎮守の森と社殿の維持には苦慮されている事だと思います。周りの樹を切ってしまえば社殿への影響は殆どなくなりますが、神社としての威厳は薄らいでしまいます。社殿と森の樹々が絶妙に配置されていることが大事です。
基本は自然の状態で成長させることが大事なのでしょうが、あまりにも大きくなりすぎたり思わぬ方向へ伸びてしまった樹は剪定や伐採もやむを得ない事だと思います。しかし今回倒れた樹は直径20センチほどの小さな樹でした。まさに想定外の出来事で驚いたのですが、その樹には沢山のカズラが這い上がっていたのです。去年まではその重さに耐えていたのでしょうが、ついにその重さに耐えきれなくなったと思われます。
これも自然の摂理、巨樹になる為には幸運も必要なのでしょう。そして何百年の年月を経て聖霊が宿る神の樹へとなるのでしょう。

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